私は、子供の頃から筋金入りの「猫嫌い」でした。
まず、猫の顔がこわい!当時は、猫娘だの、化け猫だの、なんとなく猫のイメージが悪かったのです。
トラウマになった恐怖の出来事
小学生の頃、学校から帰宅して自分の部屋で着替えていたら、なんとなく視線を感じました。
ふと自分のベッドのほうへ目を向けると……なんと猫が私の布団に横たわり、こっちを見ている!
「ぎゃーーーーーーーー!!おかあさーーーーーん!!」
悲鳴を上げて逃げ出しました。近所の猫が勝手に部屋に入り込んでくつろぐ姿が怖すぎて、今でもトラウマです。
猫嫌いだった3つの理由

実家では犬を飼っていたこともあり、猫がどんな動物かを知りませんでした。私にとって猫といえば、次のような存在だったのです。
- 顔がこわい(猫娘や化け猫のイメージ)
- 不気味な鳴き声(夜中に外で響く「人間の子どもみたいな声」でのケンカ)
- ご近所トラブル(人の家の庭に勝手に侵入しては残される糞尿被害)
高額な猫除けセンサーを購入して対策してみたものの、効果はなし。
40代になるまでの私は、正真正銘「殺意を覚えるほどの猫嫌い」でした。
突然やってきた「一本の電話」
「猫なんか大嫌い!!」
ずっとそう思って生きてきたし、自分の人生で猫を飼う未来なんて1000%あり得ないはずでした。
……あの電話がかかってくるまでは。
犬を迎えようとしていた矢先…母からの突然の打診

戸建てに引っ越し、「念願の保護犬を迎えよう!」と家族でワクワクしていたある日のこと。母から一本の電話が入りました。
母:「あんた、動物飼いたいっていうてたやろ?私の友達が保護猫の引き取り手を探してるっていうから、あんたのこと、紹介しといたでー!今度見に行ってな!」
私:「イヤイヤイヤ、無理!猫なんか絶対ムリ!」
猛反対したものの、「もう言うてしもた。困ってたから、見るだけでいいから1回見に行って!」と押し切られることに。
こうして家族会議を行い、「見に行くだけ」という条件のもと、保護猫のもとへ向かうことになりました。
保護猫との対面

猫好きはゼロ。抱き方もわからないし、恐怖と拒絶感でいっぱいの私たち。
案内された部屋にいたのは、生後4ヶ月ほどの小さな子猫でした。
私たちが部屋に入った瞬間、子猫は目を見開いて固まり、奥へ奥へと隠れてしまいました。怖がっている私達以上に、子猫のほうが人間を怖がっていたのです。
「怖がる子猫」と「怖がる家族」。
その日は里親さんから一通りの説明を聞き、そのまま帰宅しました。
頭から離れなくなった「妙な共通点」

けれど、家に帰ってからも頭から離れなかったのは、私達を見て目を丸くして震えていたあの子猫の姿でした。
5匹きょうだいのうち、他の兄弟はみんな貰われていき、残されたのはあの子だけ。5匹のきょうだいの中で一番よく食べる男の子。でも、超怖がり。
- 「怖がりで、食いしん坊な子猫」
- 「猫が怖くて、よく食べる人間たち」
猫嫌いなはずの家族全員が、なぜだかあの子猫のことが頭から離れなくなってしまったのです。
妙な共通点になんだか変な親近感が湧き――こうして、絶対にあり得ないはずだった「超・猫嫌い一家」の保護猫計画が動き出したのでした。


